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新時代の始まりを比喩する「夜明け/dawn」をキーワードに
水江未来、平野薫、水上愛美のアート作品をピックアップ

 

「芸術は感性(第六感)である」と言われるように、私たちは芸術に触れるとき、情報を取捨選択し第六感を鋭く働かせます。
文化と経済の中心である都市は非常に豊かでありながら、一人ひとりが思考のための静かな時間を持つことは難しいものです。
多様なライフスタイルや思考、美意識が存在するなかで、私たちはどのように社会や他者と関係を築いていけばいいのでしょうか。
誰にとっても一生の課題であるこのテーマに対峙するため、東急プラザ渋谷では、豊かな感性と大きなスケールで「いま・ここ」に限らない世界をとらえたアートを展示いたします。
来館者の皆様と広義のアートを通じて議論を交わし、心地よい共生と共創を探っていけたらと意気込んでおります。

 

東急プラザ渋谷にとって新境地となるこの展示では、新時代の始まりを比喩する「夜明け/dawn」を キーワードに、3名の気鋭のアーティストを紹介いたします。
都市を生きる人々の身体感覚にそっと呼びかけ、深い洞察へ誘うような作品をピックアップしました。

 

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3階で上映されるのは、国際的に活躍するアニメーション作家・水江未来氏による「MODERN」シリーズ。
都市を彷彿とさせる幾何学的なイメージが高速で変動する水江氏の作品からは、日々変わりゆく東京に置き去りにされてしまった人間の身体やその戸惑い、資本主義へのアンチテーゼを感じとることができます。いずれの作品も、言葉ではとらえづらい現代人の身体や心の機微、そして社会そのものの揺らぎへの気づきを促すものといえるでしょう。 

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6階の窓辺には、衣服や布地を糸の一本一本まで解き、再構成する繊細なインスタレーションを手がける平野薫氏の作品を展開。
本企画では、2018年に開催されたポーラ美術館での個展「記憶と歴史」でも話題を集めた「rain」シリーズより、作家に所縁のある旧東ドイツ製の傘を解いたインスタレーションを展示いたします。
平野氏の作風は、いずれも糸の状態に戻すことで、撚れや色褪せを一層顕在化させ、それを身に付けていた人の気配や身体性、そして個人の記憶を強く感じさせることを狙いとしています。
その作品には、歴史や社会という公的な時間と、個人の記憶という私的な時間をシームレスに考える重要性と大らかさを感じさせる力があります。

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続く7階では、画家・水上愛美氏の2017年から2021年までの絵画作品を通覧することができます。
水上氏は、3.11東日本大震災を機に「災害と災害のあいだの時間を生きている」という意識を強め、その表象として、2017年まで、危険色であり退色の速い蛍光色を用いて絵を描いていました。
その後より大きなスケールで世界を見つめ、2018年以降今日まで、世界最古の砂漠の砂や貝の粉を素材に混ぜるなど独自性を高めながら、現代人が生きる「いま・ここ」とは異なる時間軸を絵画を通じてとらえようとしています。

3名の作品を通して見たとき、皆様に不思議な読後感のようなものを届け、親しいひと、コロナ禍で会えないひとにシェアしていただける企画となれば幸いです。

 

■場所

3F「111-ICHIICHIICHI-」前: MIRAI MIZUE

6F アーバンコア: KAORU HIRANO

7F イベントスペース: EMI MIZUKAMI

■問い合わせ先

dawnarttokyo@gmail.com

≫"dawn"29.June-22.Jul